お喜びを申し上げます~。
今日は旧暦では元旦でございます。
グレゴリオ暦では、新年が明けたって、
ぜんぜん新春って感じじゃないですが、
さすがに旧暦の元旦は、なんとなく気候も春に向けての
準備が始まったように、肌で感じるように思いますです。
うーん…ここしばらく雨や雪だったのと、
てんかの落鳥で気分的に死んでいたのが、
ここ2日ほどお天気がよくて
気分的に浮上してきたせいかもしれませんけども。
はたまた、ついこの間、京都に行った時は雪だったのに、
今日行った京都は晴れてたせい?
唐突ですが。
わが家・・・というか、私が普段使うカレンダーは旧暦です。
ちなみに、太陰太陽暦を「旧暦」と呼ぶのは日本だけだとか?
旧暦とは何か?
旧暦を大いに推奨したい私としては、
今日はちょっと語ってみようかと思います(笑)
おおまかに説明しますと(笑)日本は明治5年(1872年)12月2日まで
天保暦が使われていました。
今の暦と違うのは、季節感がずれることが、
まず最初にあります。
春1月~3月
夏4月~6月
秋7月~9月
冬10月~12月
ってイメージです。
また、特徴的なものとして、閏月というのがありまして、
1年が13ヶ月ある年があったりすることです。
あ、でも「13月」という月は、当然ですがありませんw
4月が2回きたりする年もあるし、ある年は6月が2回あったり…
そういう感じです(笑)
そして、この閏月が、たとえば2月と3月の間にあったりすると、
春が1ヶ月長くなるかも。
それ以降の季節が後ろにずれ込んでくるかもよ、
というような予想が出来るのですね。
上記に書いたことは大まかな予想ですけど、
毎年、微妙に新暦とズレてくるので、
その年の季節の、もっときめ細かい予想がつくのです。
ちなみに、最近は夏場に閏月が入ることが多いらしいです。
確かに、暑くて長い夏が多くなってますもんね。
それから、月の満ち欠けも特徴的。
月の満ち欠けによって、今日が何日なのか分かります。
毎月1日は、 朔の日。つまり新月です。
3日は、三日月です(笑)
15日は満月です。「♪十五夜お月さ~んみては~ね~るぅ♪」ですw
とっても、分かりやすいでしょう?w
日本の伝統的な行事、今では形骸化しているものが多いですけど、
旧暦を頭において考えると、
「そっかぁ」という行事もね、多いのです。
私は、平安好きな人間ですので、平安時代で例に出しますと(笑)、
「端午の節句」。
今はもう「こいのぼり」のイメージが大きいですけど(笑)、
この5月5日は、旧暦では6月初め頃なんですね。
この時期になりますと、そろそろ暑くなってきて、
雨ばかりでじめっとしていて…
今ほど衛生的な時代ではなかった平安時代は、
疫病が京に蔓延する時期でもありました。
そこで、香りが強くて剣の形にも似た葉っぱの菖蒲なんかを、
薬玉にしたりして「邪気払い」として送りあったりしたのです。
菖蒲は、昔から薬効があるとして使われてますし、
今でも、5月5日は菖蒲湯に入ったりしますよね?w
まぁー、まじない的要素が強いですけど、
平安時代なんて、何かっちゃ加持だ祈祷だって時代だし(笑)、
どんな時代でも、そもそも行事の出発点なんてものは、
そんなもんでしょう。
(…他にもいろいろ例はありますが、語ると長くなるし、平安時代のことを
話し出すと、絶対、趣旨が別んとこ行っちゃうのでやめます^^;)
行事のことは置いといても、
農暦というだけあって、農業とか潮の満ち欠けに関係する釣りだとか、
自然に関係することなんかは、やっぱり旧暦が一番ですよ、
正確です。
ぜひぜひ、この機会に意識してみて下さい(笑)
ちなみに。
私が旧暦を使うのは、歴史好きゆえです。
だって、歴史って旧暦でしょ?(笑)
どうも季節感が今とズレているので、分かりやすいように、って
使い始めたんですが…
これがね、結構面白いんですよ。
歴史的な事件の日付けを追ってるとね、
「朔の日だったから、闇夜にまぎれて・・・なのかぁ」
とか、月の満ち欠けを調べるだけで、ずいぶんと違った見方が出来ます。
なんせ「月の光だけが頼り」とか「月が明るすぎて隠密に出来ない」とか(笑)
そういう事態って、今と違ってリアルにあったはずだし、
今の私たちは、月の動きを見たって、何時かなんて判断出来ないけど、
「もう亥の刻ね。あの人はまだかしら」
とかさぁ~~(笑)
きっと、自然に刻限を読み取ってたりしていたと思うのよ。
…この旧暦の使い方は、ちと一般的じゃないかもしれない?w
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